Blogかわきせ日記帳

おひとりさまが亡くなった後に財産を役立ててもらう寄付先選び

こんにちは、かわきせ日記帳の木村です。
作りかけていたワンピース、ちょっと置いておくつもりが気づいたら1カ月以上経っていました。春に着ようと思って買った柄なのに、どうも4月に入ってから忙しく、このままだと夏になってしまいそうです。事実、沖縄ではもう梅雨に入っているというではないですか。年々春と秋が短くなっているのはもう(世界的なものだし)仕方がないのですが、わたしの大好きな新緑の季節があっという間に終わってしまうのは切ないものです。

■忘れてしまわないように気になる寄付先をメモする

「虎に翼」を見ながら優三さんみたいな辛い時に勇気付けてくれる旦那さんがいたらいいのに、とここ数回ずっと思っていますが、残念ながらわたしにはそうした人がいないので、もし遺言書を書くとしたら残った財産は、甥っ子に托して残りはどこかに寄付しようと考えています。わたしの周りには片手では足りないくらいにはおひとりさまの友達が多いので辛いとかは得に思わないですが、せっかくなら死んだ後誰かの役に立ててもらえるような準備はしておきたい。
ということで、わたしならこの中から選びたいなと思える寄付先、遺贈先をピックアップしてご紹介したいと思います。

(1)一般社団法人AIM医学研究所

一般社団法人AIM医学研究所 https://iamaim.jp/donate/

東大でネコの腎臓病治療薬の研究に取り組み、全国のねこ好きから3億円超の寄付が寄せられたことで有名な宮崎徹さん。「AIM(アイアム)医学研究所」は、その宮崎さんが2022年に東大を退職して設立した非営利の一般社団法人です。AIMのキャットフードはすでに店頭でもおなじみになりましたが、2027年までには動物用AIM医薬品(ネコ用AIM薬)の承認・上市、そしてヒト用AIM医薬品の臨床試験の開始やヒト用サプリ、ペットフードの承認・上市などをめざしています。

(2)京都大学大学院医学研究科付属がん免疫総合研究センター(CCII)

京都大学大学院医学研究科付属がん免疫総合研究センター(CCII) https://www.ccii.med.kyoto-u.ac.jp/support-us/

2020年4月に京都大学大学院医学研究科に設立された附属研究施設です。センター長は、免疫チェックポイント阻害薬の研究で2018年ノーベル生理学・医学賞を共同受賞した京都大学高等研究所特別教授の本庶佑博士。最小限の副作用で最大限の抗腫瘍効果を発揮できるPD-1阻害剤を併用した治療法や他の新しい治療法の開発を行い、がん免役治療の基礎研究と臨床研究を行っています。

(3)ビッグイシュー基金

ビッグイシュー基金 https://bigissue.or.jp/how_to_join/bequest_donation/

ホームレスの人々の生活サポートを軸に貧困問題解決を目指す、大阪府の認定を受けた認定NPO法人です。「BIG ISSUE」通りでの新聞販売を通じ、ホームレスや生活困窮者に報酬を払って社会復帰を促すイギリス発祥のストリート新聞(京都では四条河原町交差点付近で活動されている方がいます)。日本では2003年5月に有限会社ビッグイシュー日本が設立されました。現在も活動は続けられ売上の50%以上は彼らの収入になりますが、ビッグイシュー基金では就業を含めた総合的なサポートを行っています。

(4)日本赤十字社

日本赤十字社 https://www.jrc.or.jp/contribute/isan/

献血でおなじみの日本赤十字社。人道的任務の達成を「人間のいのちと健康、尊厳を守ります。」と表現し、「苦しんでいる人を救いたいという思いを結集」して赤十字運動を推進しています。寄付の場合は血液事業に特化して選べない点が残念ですが、全量、成分ともに家族が輸血のお世話になったこともあり、個人的には感謝してもしきれない団体です。

(5)公益財団法人日本盲導犬協会

公益財団法人日本盲導犬協会 https://www.moudouken.net/support/kojin/contribution/

1967年に設立され、目の見えない方にとってかけがえのないバディを育成し、全国へと送り出してきた協会です。盲導犬の育成と視覚障害リハビリテーション事業を通じて視覚障害者の社会参加を促進し、視覚障害者福祉の増進に寄与すべく、さまざまな活動を行っています。「目の見えない人、目の見えにくい人が、行きたい時に、行きたい場所へ行くことができるように」そんな日常の提供を理念としています。

(6)特定非営利活動法人deleteC

特定非営利活動法人deleteC https://www.delete-c.com/

「誰もが参加できる」カジュアルソーシャルアクションを通して寄付・発信を行い、がん治療研究を応援するプロジェクトです。遺贈の項目はないものの、自由な金額での寄付は可能な模様。がんを治せる病気にするための「みんなでがんの治療研究を応援していける仕組み」として、毎年2月に「今、もっとも応援するべき治療研究は何か?」という基準でdeleteC選考委員会によって選ばれた、がんの治療研究を行う医師や研究者、研究機関に商品等の売上が寄付されます。

(7)公益社団法人日本脳卒中協会

公益社団法人日本脳卒中協会 https://www.jsa-web.org/citizen/77.html

日本脳卒中協会は、1997年の設立以来、脳卒中に関する啓発や患者・家族支援活動、相談事業等を行ってきました。市民講座や新聞広告、キャンペーンやウェブサイト等を通じ、予防や発症時の対応、治療、リハビリテーションに関する情報を伝え、現在も脳卒中体験記「脳卒中後の私の人生」入選作品の公表や電話・FAXでの相談を行っています。

(8)日本点字図書館

日本点字図書館 https://www.nittento.or.jp/support/index.html

2020年に創立80周年を迎えた、視覚障害者のための図書館。点字図書・録音図書や録音雑誌などを全国および海外の視覚障害者へ郵送により無料で貸し出しています。その他、点字図書等のレファレンスサービスやインターネット配信サービス、全国の点字図書館等の点字および録音データを配信する「サピエ図書館」等サービスを展開しています。また、希望点訳・個人朗読や対面朗読のほか、点字図書の製作や約1000タイトルの出版・販売、各種点字印刷物や自治体の触知案内図・点字サインの製作・監修なども行い、視覚障害者の読書環境や社会における安全性、利便性などの向上にも取り組んでいます。

(9)国立研究開発法人 国立成育医療研究センター

国立研究開発法人 国立成育医療研究センター https://www.ncchd.go.jp/hospital/support/facilitydog/

子どもの患者の心を落ち着けたり和ませたりするファシリティドッグを導入する小児医療の研究センター。ファシリティドッグは診療報酬制度の対象ではないものの、患者さんとご家族のために導入を決めたそうです。しかし、飼育管理費用(定期的な動物病院での検査と診察、ドッグトレーナーによるフォローアップ他)、ハンドラーの人件費など年間に約1,000万円の費用が直接経費として必要なため、寄付と支援で賄っています。

(10)NPO法人チャリティーサンタ

NPO法人チャリティーサンタ https://www.charity-santa.com/join/donation/

2008年、「世界中の子どもたちを笑顔にしたい。」という想いで始まったチャリティーサンタ。「団体としてのミッション・ビジョン」は、「子ども達に愛された記憶を残すこと」と「子どものために大人が手を取り合う社会」と設定しました。また彼らが行う『ブックサンタ』は、2017年に書店と連携して始めた、さまざまな困難のため体験格差を抱える子どもたちに本を贈る社会貢献プロジェクトです。

(11)ふうせんの会

ふうせんの会 https://ycballoon.org/support/index.html

家族のケアを担っている(いた)子ども・若者や、ヤングケアラーに関わる専門職が集まってできた団体が「ふうせんの会」です。2022年2月にNPO法人となり、ヤングケアラー・若者ケアラーが安心して交流できる場をつくり、夢をもって自分らしく生きていけるような社会を作る活動しています。

■興味のある分野(でちゃんと運営されている団体)を探してみよう

チャリティーサンタなどはわたし自身何度か送ったことがある団体です。子どものうちのたくさん読んでおいた方がいいと言われる本すら読めない子たちがいると聞いて、これはなんとかしないと、ということで年に一度ですが参加しています。中には遺贈についての記載がないところもあるので、その場合は事務局に確認してみてください。特に辞退されることはないとは思うのですが、念のため。また、今回ご紹介した団体ではないと思いますが、たとえば小規模や個人運営のNPO団体などを選んだ場合、団体が解散したり、活動を辞めたりする可能性は往々にしてあります。そうした団体を選びたい場合は、「ただし、A団体が解散・活動を停止している場合はB団体に遺贈する」などの予備的遺言(いわゆるただし書き)を入れておくと安心です。

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